店舗集客アプリを導入・運用する上で、情報発信の仕方や内容、店舗アプリ自体の機能やデザインなどに工夫が必要です。
うまく活用できれば、自店のスタイルに合わせつつ着実に売り上げや集客数の向上を狙えます。
この記事では、店舗集客アプリを活用し、集客を成功に導くポイントを解説しています。
アプリ集客を成功させる4つのポイント

集客アプリを活用するポイントをピックアップしました。
導入前にこの4つを押さえておくことで成功しやすくなるはずです。
● スモールスタートから始める
● ダウンロードを促す仕組みを作る
● ユーザーニーズに応じた情報を発信する
● デザインや構造をシンプルにする
1つずつ解説していきます。
スモールスタートで無理なく始める
いきなり大規模な運用を目指すのではなく、まずは小規模から始めて、スタッフの負担や運用体制を確認しながら徐々に拡大するのが成功のコツです。
無理のない範囲で継続できる運用体制を整えましょう
ユーザーに向けての情報発信に力を入れすぎると、1つ1つの内容がかえって薄くなる可能性があります。また、本来の業務がおろそかになり、店舗の運営に手が回らなくなるということになっては本末転倒です。
まずは小さく始めることにより、自店にあったスタイルで、継続してアプリを運用できる流れを作りやすくなります。基盤が固まってから広げるのがアプリ運営の王道です。

ダウンロードを促す仕組み作り
どんなに良いアプリを作っても、使ってもらえなければ意味がありません。
店頭でQRコードを掲示したり、SNSやWEBサイトでダウンロード特典(クーポンなど)を告知することで、利用者数を増やす工夫が必要です。
「アプリのダウンロードにメリットがある」とお客さまが感じられるような仕組みを考えるのがコツです。
また清算前に店員から声かけをして、お客さまにアプリ利用を促すという方法もあります。
ユーザーニーズに合った情報発信をする
アプリで発信する情報は、店舗のターゲットやサービス内容に合わせて厳選しましょう。
例えば、スーパーなら旬の食材や特売情報、美容室なら新しいヘアスタイルやキャンペーンなど、ユーザーが「知りたい」と思う内容を届けることが重要です。
自店がターゲットとしているお客さまが、知りたいと思っている情報をアプリから発信していくことが、アプリの継続利用、ひいてはお客さまの定着につながっていきます。
アプリの集客効果をより高めるためには、自店の立ち位置や強み、弱みを把握しておくことが重要です。
シンプルなデザインと構造を心掛ける
アプリは「直感的で使いやすい」ことが大切です。
目的の情報にすぐアクセスできるシンプルな構造や、視覚的にわかりやすいデザインを心がけて、ユーザーのストレスを減らしましょう
ほかに考慮すべき点として、触れたところがわかるように視覚的な効果をつけたり、プッシュ通知のタイミングだったりということが挙げられます。
アプリのデザインや構造を設計するときは、お客さまのストレスを減らすことを念頭に置いてください。
アプリの集客効果を高める方法

先の4つを押さえた上で、さらに集客アプリの効果を高める方法として、代表的なものを5つご紹介します。
● ユーザーが求める情報をよく考える
● 店舗情報を充実させる
● キャンペーンやセール情報を発信する
● 特別なプレゼントを用意する
● 新規顧客をつかむ
ユーザーが求める情報をよく考える
ユーザーが求める情報を発信することは、アプリ集客において重要です。
例えば、スーパーマーケットなら旬の野菜や値下げ品、家電量販店なら電化製品の性能やキャンペーン情報などがあげられます。
「自社のお客さまが求めている情報は何か?」を意識し、適切に発信できれば、お客さまはアプリを利用することに価値を見いだして店舗の利用につながります。
そのためには、アプリを利用するお客さまがどんな情報を求めているのか、またどんなお客さまにアプリを利用して欲しいのかをよく考えてください。ターゲットとなるユーザー像が明確になれば、発信すべき情報の内容を導きやすくなります。
店舗情報を充実させる
店舗に関する情報はもちろん、ターゲットとなるお客さまが求めている情報を充実させてください。
カー用品店なら、季節に合わせた車の手入れの仕方や新商品の情報、洗車サービスのお知らせを発信できます。
予約が必要なサービスを提供しているなら、お店の空き状況や混雑する時間帯などをアプリで見られるようにしてください。お客さまが予約するときの目安になり、店舗にとっても予約を取る際のミスやトラブルを減らせます。
キャンペーンやセール情報を発信する
キャンペーンやセールをおこなうときは、アプリからプッシュ通知を使って発信してください。
プッシュ通知はスマートフォンを使うお客さまにとってなじみ深く、すぐに内容を確認できるため確実に情報を届けられます。
チラシやダイレクトメールのように事前の準備や配布の必要がないため、突発的なタイムセール、限定セールなどもすぐに発信できます。
より多くの集客を見込みたいときは、SNSやWEBサイトと合わせて告知、宣伝してください。
特別なプレゼントを用意する
何度も店舗を利用しているお得意様や、特定の商品を購入したお客さまへの特別なプレゼントを用意してください。
お誕生日、またはお誕生月のプレゼントを用意するのもおすすめです。アプリを開いてすぐにプレゼントボックスの画像を表示すると、わかりやすく伝えられます。お祝いしていることがわかるように、デザインにも気を配ってください。
この方法はお客さまにサプライズや特別な印象を与えられるため、アプリの継続利用の促進にもつながります。
新規顧客をつかむ
アプリのみの運用では、新規顧客の獲得は厳しいのが実情です。
新規顧客をつかむためには、WEBサイトやSNSとアプリを連携させてください。
WEBサイトとSNSは、それぞれ新規顧客の獲得と店舗の宣伝、告知に利用できます。この2つで新たな顧客を取り込んで、アプリで店舗への定着化を図るというサイクルを作ることが重要です。
SNSでアプリを新規リリースする旨を告知するときに、ダウンロードするだけで使えるクーポンを配布すれば、新規顧客の獲得と自店の宣伝を両立させられます。WEBサイトでも同様に告知と宣伝ができれば、より多くのユーザーに自店をPRできます。
新規顧客をつかみ、自店のファンを増やしていくためにはツールの連携を意識してください。
集客アプリ活用の注意点

集客アプリは適切と活用すれば効果が期待できますが、活用方法を誤るとかえってマイナスになる可能性も考えられます。ここでは活用の注意点を3つ紹介します。
● クーポンやキャンペーンの乱発
● プッシュ通知の頻発
● 情報の更新が乏しい
クーポンやキャンペーンを乱発しない
クーポンやキャンペーンの乱発は控え、タイミングを考えておこなってください。
たしかに、クーポンやキャンペーンによる集客はメジャーな手法です。ただし、今は多くのアプリが出回っており、お客さまにとって飲食や物品の購入はクーポンやキャンペーンありきの状態です。
つまり、値引きや特典のない状態での販売は、店舗にとって難しくなっているのが現状といえます。
かといって、クーポンやキャンペーンを常におこなえばよいというものでもありません。店舗にとってはマイナスが発生するうえ、お客さまも値引きの状態が常になればかえって足が遠のきます。
値引き情報の発信や特典付与のタイミングはよく考えたうえでおこなうべきです。
プッシュ通知を頻発しない
プッシュ通知が1日に何度も届くような状態は避けてください。
プッシュ通知は集客アプリにおいて、店舗の新しい情報をお客さまに届けるのに最適な機能です。
ECサイトや小売店であれば、新商品や人気商品の入荷や在庫状況について知らせられるほか、ヘアサロンであれば新しいスタイルの情報やヘアケア用品のセールなどを告知できます。
再来店を促すのにうってつけのプッシュ通知ですが、1日に何度も届くとお客さまにとって煩わしいノイズになります。ターゲットとなるお客さまの行動や情報を分析して、プッシュ通知の適切なタイミングと回数をつかんでください。
また、お客さまが自分で通知のオンオフを切り替えられるように、スマートフォンの設定画面への導線をアプリに作っておくこともおすすめします。
情報を古いまま放置せず、常に最新情報へ更新する
アプリ内の情報が乏しく、更新されていない状態ではお客さまからの支持は得られません。
アプリをリリースしたあとも、必ず情報を最新のものに更新し続けてください。
例えば、スーパーマーケットのアプリをリリースしたときが夏だったとします。
そのときは夏の野菜を特集していて、集客につながりました。それから冬になった今も、夏野菜の特集がトップページに組まれたままなら、お客さまは不信感を持ちます。
ネイルサロンにおいても同様で、昨年の新作ネイルの写真が今年の新作ネイルとして表示されていたら、お客さまはお店に対してよくない感情を抱くはずです。
こうした状況が続けば、アプリを利用するお客さまは減少し、ひいては店舗運営にも差し障ります。アプリ内の情報は常に最新かつ正確なものであるよう心がけてください。
アプリ以外の集客ツールと特徴

店舗集客アプリは、アプリ単体で活用するよりも、他の集客ツールと組み合わせたほうが効果を発揮しやすいです。自店のスタイルやスタンスに合わせて、必要なツールを組み合わせて集客数の増加を図ってください。
ここでは代表的な集客ツール5つを紹介します。
● ブログやWEBサイト
● SNS
● 看板
● のぼり
● 折り込みチラシ
ブログやWEBサイト
自店について幅広い層に知ってもらえるのが、ブログやWEBサイトです。
自店で扱っているサービスについて詳しい情報を提供して、閲覧者からの関心や興味を集め、店舗利用につなげられるのが特徴です。
サービスの利用を検討しているお客さまに向けて「よくある質問」のページを設けておくと、店舗利用のハードルを下げられるうえ、お問い合わせへの対応の手間も減らせます。
ブログやWEBサイトは無料サービスを利用しても制作できるため、比較的取り組みやすい点もメリットです。
SNS
SNSは無料でアカウントを作成でき、いつでも気軽に投稿できるのがメリットです。
キャンペーンを催すときにはハッシュタグを使ったり、他のユーザーに拡散してもらったりして大々的に自店をPRできます。
お客さまと直接コミュニケーションを取って、新しい商品やサービスの改善につなげていくこともでき、またスタッフの日常や趣味を投稿して新たな客層を見いだすことも可能です。
ただし、投稿内容によっては炎上し、ユーザーからの苦情が殺到する恐れもあります。そのため、投稿内容については事前によくチェックしなければなりません。
投稿するときは複数のスタッフが確認するか、マニュアルを用意して対策してください。
看板
看板やデジタルサイネージも1つの集客ツールです。
通行人へのアピールができるのはもちろん、初めて店舗を利用するお客さまにとって、看板は店舗の存在を知るための重要なポイントです。
また、看板はいわばお店の顔であるため、一目見て「あのお店だ」とわかるようなデザインにしています。そのデザインによって、お客さまに自店のイメージを伝えられるのもメリットです。
ただし、看板は掲載できる情報が限定され、また大がかりなものであれば高額な費用がかかることがデメリットです。
のぼり
のぼりは視覚的なインパクトがあり、通行人に対して自店の存在をアピールするのに有効です。
車に乗っていても視界に映るため、店舗を意識させられます。また、風になびいてはためくと、人々の視線を集めやすい点もメリットといえます。
ただし、台風や大雨のときなどはのぼりが転倒して通行人に被害を及ぼす可能性があります。被害を防ぐためにのぼりを下ろすところが多くみられる点から、悪天候時の集客効果は低いといえます。
折り込みチラシ
新聞の折り込みチラシは、家族世帯や高齢者層に対して有効なツールです。
エリアを限定して配布できるため、住宅展示会やイベントの告知などに適しています。
チラシには店舗の電話番号や地図などの情報を記載したり、クーポンを付けたりすると集客効果を高められます。また、チラシが投かんされる曜日についても考慮すべきです。
ただし新聞を取っていない世帯にはチラシを配布できません。この場合はポスティングやWEBサイトなどを活用してください。
まとめ
集客アプリを導入するときは、ユーザーが求める情報を発信することが必要不可欠です。
自店が提供するサービスやターゲットとしている客層と一致した情報を発信して、お客さまにとってアプリを利用する価値があることを伝えてください。
アプリのデザインや機能はシンプルかつわかりやすい構造にします。
例えば、触れたところの色が変わったり、視覚的な効果をつけたりといったことが有効です。
アプリ集客を成功させるためには利用者を増やす施策以外に、スモールスタートから始めることも大切です。
本来の業務に差し支えのない範囲で、定期的に更新できるようにスケジュール管理や担当者についても考えます。
アプリの集客効果をより高めたいというときは、SNSやWEBサイトなど、他の集客ツールと組み合わせることを検討してください。
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