Web集客に有効な5つの施策!HPや店舗アプリの活用方法も紹介

店舗の売上を伸ばす方法の一つに「Web集客」があります。具体的には、SEO(検索エンジン最適化)、Web広告、SNS運用などの手法があり、これらを上手く活用すれば、新規顧客の流入を促進できます。

また、見込み客を来店につなげたり、リピーターに育てたりするには、ホームページや店舗アプリを活用するのも有効です。

本記事では、Web集客が有効な理由と具体的な施策を5つご紹介。併せて店舗のホームページやアプリの活用方法についても解説します。

来店促進にWeb集客が有効な理由

Web集客によって来客した男女のイメージ画像

多くの企業が、自店舗へ来店を促進するためにWebを活用しています。まずは、Web集客が有効な理由を解説しましょう。

顧客行動の変化に対応できる

インターネットが発達する以前、お店の情報を調べる手段は限られていました。例えば、チラシや雑誌を調べたり、家族や友人からの 口コミを聞いたりする方法です。

しかし現在では、お店のホームページや口コミサイトなど、インターネットを利用して情報を調べるのが一般的となりました。

実際に、令和4年度の総務省の調査によると、13歳から59歳までの各階層でのインターネット利用率は9割を超えています。従来のチラシやイベントといったオフラインの集客に加え、Webを活用した集客方法を上手く取り入れるかが成功のカギといえるでしょう。

参考: 総務省 令和5年版「通信利用動向調査」

消費者が来店しやすくなる

消費者が入りやすいと感じるお店は、提供する商品・サービスの価格帯が明確で、店内の雰囲気を具体的にイメージできるのが特徴です。反対に、サービス内容や価格、コンセプトなどの情報が不足しているうえ、外から中の様子が分かりにくいと、多くの消費者が不安を抱きます。

例えば、店内の様子が外から見えないエステサロンの場合、施術メニューや雰囲気、スタッフの人柄などが分からなければ、利用をためらう可能性があります。

Webを利用して多くの情報を発信すれば、消費者はサービスを利用するかどうかの判断をしやすくなります。商品やサービス内容はもちろん、スタッフのプロフィールや店内の写真など、具体的な情報を積極的に発信するのがポイントです。

自店舗の魅力を発信できる

来店者数が増えない理由の一つに、認知度の低さが挙げられます。例えば、近隣に競合店が立ち並んでいるなら、他店との違いや価値をアピールしなければ、消費者に選ばれるのは困難です。

もし、誰もが知る有名ブランド店を運営しているなら、大々的に宣伝をしなくても多くの顧客が訪れるでしょう。しかし、無名の小さなブティックの場合、開業当初から集客を見込むのは容易ではありません。オープンから2~3か月が経過しても来店者数が一向に増えないケースもあります。

特に個人経営の店舗の場合、強みや魅力を分析した上でターゲット層の心に響く訴求をしなければなりません。もちろんチラシや折り込み広告なども有効ですが、Web集客を組み合わせれば、より幅広い層や地域に自店舗の魅力を発信できます。

Web集客の方法5選

WEB集客に効果のある施策を検索する女性ビジネスパーソンのイメージ画像

Web集客は、マーケティング戦略の中でも重要な要素の1つです。しかし、SEOやリスティング広告、SNS運用など多くの手法があるため、どれを選ぶべきか迷うこともあるでしょう。

ここからは、代表的な手法を5つ解説していきます。自店舗に合った方法があるかぜひチェックしてみてください。

SEO

SEO(検索エンジン最適化)とは、自店舗のWebサイトをGoogleやYahoo!などの検索エンジンで上位表示するための施策を指します。

大きな特徴は、費用対効果が高いことです。ユーザーの多くは上位表示されたサイトを閲覧するため、広告費用をかけずに継続的に顧客を集客できます。また、検索エンジンで上位表示される企業は高品質で信頼できるとみなす傾向があるため、ブランディング効果も期待できます。

また、SEOで重要なのが、質の高いコンテンツを作ることです。検索ユーザーの役に立たないと判断されたら、上位表示することはできません。以下のポイントをもとに対策しましょう。

  • ターゲット層が検索するキーワードの調査、選定
  • ターゲット層が知りたい情報の分析
  • 有用な情報の掲載
  • 内部リンクの最適化
  • 外部リンクの獲得
  • 表示速度の最適化

なお、SEO対策は効果が出るまでに時間がかかるうえ、検索エンジンのアルゴリズムがアップデートされると、突然検索順位が下がるケースもあります。担当者は最新の情報を常に把握し、対策を講じなければなりません。自店舗での制作や運用が難しい場合は、外部委託も検討しましょう。

Web広告

Web広告とは、インターネット上に表示される広告のことです。Googleなどの検索エンジンに出稿されるリスティング広告やディスプレイ広告、SNSに出稿されるSNS広告など、さまざまな種類があります。そのため、ターゲットや目的、予算に合わせて自店舗をPRできるのが特徴です。

以下に店舗集客におすすめのWeb広告をまとめました。

種類特徴
リスティング広告・キーワード検索に連動して表示される ・検索時に上位表示されるため、ユーザーの目にとまりやすい ・クリック課金制だが、少額から始められる
ディスプレイ広告・広告枠に表示される ・潜在顧客層に広くアプローチできる ・画像や動画を使用して訴求できる
リターゲティング広告・過去に自社サイトを訪れたユーザーに広告を表示する ・興味関心のあるユーザーに訴求できる ・何度も表示すると、逆効果になる可能性がある
アフィリエイト広告・アフィリエイターがブログやSNSに広告を掲載する ・成果報酬制なので、費用対効果が高い ・アフィリエイターとの信頼関係が重要
SNS広告・Facebook、Instagram、Xなどのプラットフォームで配信 ・画像や動画などで視覚的にアプローチできる ・ターゲット層によっては効果が得られにくい
記事広告(タイアップ記事)・メディアが自社の商品やサービスのPR記事を書く ・メディアのブランド力を利用できる ・掲載先によっては費用が高額 ・出稿までの期間が長い

なお、Web広告は幅広い層にリーチできますが、運用ノウハウが少ないと期待した効果が得られない可能性があります。運用経験がない、または少ない場合は、少額から試してみるとよいでしょう。

SNSの運用

FacebookやInstagram、XなどのSNSで自社アカウントを開設し、ユーザーにアプローチするのも効果的です。

メリットは、非常に多くのユーザーに情報を届けられること。現在、多くの企業がSNSアカウントをもち、認知度の向上や顧客エンゲージメントの促進、コミュニティの形成などを目標に運用しています。無料や比較的低コストで始められるうえ、ユーザーとのコミュニケーションを通じて集客に結びつけられるのが特徴です。

なお、集客を成功するためには自社の商品やサービスによって、運用するSNSの種類を変えていく必要があります。以下に主なSNSを紹介しますので、どのような特徴があるかを把握しておきましょう。

 国内のユーザー数主なユーザー層特徴
LINE約9,700万人全年齢層、特に20~40代・幅広い層が利用 ・ユーザーの興味や関心に基づいて広告を配信できる
X約6,700万人20~30代が多い・拡散性が高い ・140字までの制限あり
Instagram約3,300万人10~30代が多い・ショッピング機能により、ECサイトに誘導しやすい ・視覚的なアピール力が高い
TikTok約2,700万人10~20代・若い世代が中心で利用 ・ショート動画が人気
Facebook約2,600万人30~50代・実名登録が原則のため、信憑性が高い ・ビジネスでも利用しやすい
YouTube約7,120万人10~40代・最も人気の高い動画配信プラットフォーム ・ストーリーに沿って配信されるため、意図が伝わりやすい

SNSでは、SEOやWeb広告よりもユーザーと密にやり取りができるのが特徴です。ただし、不適切な投稿をしてしまうとブランドイメージを損なうリスクがあるため、配信内容は二重三重のチェックを行いましょう。

Google ビジネスプロフィール

Google ビジネスプロフィールとは、Google検索やGoogleマップ上に自店舗の情報を表示できるツールです。

例えば、渋谷駅近くで和食店を探す場合、多くの人は「渋谷駅 和食」といったキーワードで検索を行うでしょう。Google ビジネスプロフィールに登録すれば、この検索結果に自店舗を表示させることが可能です。

Google 検索では、他の記事やコンテンツよりも、Googleビジネスプロフィールの情報を優先します。また、住所、営業時間、電話番号、混み具合、口コミなどさまざまな情報が表示されるため、見込み客に対して強くアプローチできるのが特徴です。

ビジネスプロフィールはGoogleアカウントを作成していれば、誰でも無料で登録・利用できます。さらに、閲覧ユーザー数やプロフィールの発見ルートなどの情報も取得できるため、費用対効果がとても高いのも魅力です。

参考:Googleビジネスプロフィール

ポータルサイト

ポータルサイトとは、インターネット上のさまざまな情報の入り口となるWebサイトのことです。検索ユーザーが効率よく目的を達成できるように、特定のテーマに関する情報がまとめられています。サイト内容は、グルメ・美容・旅行・不動産と多岐にわたります。

ポータルサイトは利用者が多いため、店舗情報を掲載することで、幅広い層への認知拡大や集客力の向上が期待できる点が大きな強みです。

しかし、大半のユーザーはポータルサイトを使って、お店同士を比較します。多数の競合店と同じ土俵で勝負しなければならないため、掲載内容には工夫が必要です。例えば、店舗の雰囲気が分かる写真を掲載したり、ユーザーの興味を引くキャッチコピーを考えたりして、魅力が伝わる内容にしましょう。

なお、ポータルサイトの料金形態はサイトによって異なり、月額固定制、成果報酬制、クリック課金制などがあります。大手サイトでは月額で数十万円以上することもあるため、費用対効果をしっかりと見極めることが重要です。

店舗ホームページを活用する方法

店舗ホームページをPCに移しているイメージ画像

Web広告やポータルサイトなどを見て興味を持った消費者の多くは、店舗のホームページを確認し、より細かな情報を得ようとします。そのため、ホームページを効果的に活用することが、見込み客の来店を促すうえでとても重要です。

ここからは、ホームページを活用して消費者を来店につなげる方法を解説します。

定期的に更新する

ホームページは一度作成したら終わりではなく、定期的な更新が欠かせません。更新頻度が低いと、消費者に「営業しているか分からない」という印象を与えてしまうこともあるでしょう。また、確実に営業していると分かる競合店へ流れて、見込み客を逃す可能性もあります。

理想は毎日更新することですが、少なくとも新商品やキャンペーン情報、営業時間・休業日などの情報は常に最新の状態にしましょう。それ以外の情報についても、更新ルールを決めて定期的に見直すのが効果的です。

使いやすさにこだわる

ユーザーの知りたい内容がどこにあるか、すぐに把握できるデザインや機能を心がけましょう。デザイン性を重視するあまり、ユーザーが使いにくさを感じてしまったら、サイトから離脱する原因になります。

特に、集客につながる可能性の高い、問い合わせや予約フォームなどは、使いやすさにこだわりましょう。画面の文字を大きく見やすくする、郵便番号を入力すると住所も自動的に反映されるといった仕様にすれば、ユーザーの手間やストレスが軽減されます。

はじめてホームページを訪問した方にとっても、使いやすいかどうかを考えるのが重要です。ユーザーが知りたい情報へたどり着けないと感じたら、必要に応じてデザインや機能を改善しましょう。

アクセス解析を行う

Google Analyticsや、Adobe Analyticsといった解析ツールを使い、ホームページのアクセス解析を行うのも効果的です。アクセス解析をすれば、どの地域のユーザーがどのくらい訪れているかが分かります。

特定エリアからのアクセスが多い場合は、地域限定クーポンや広告などを配信すれば、高い集客効果が見込めます。もし、想定していた地域からのアクセスが少ない場合は、自店舗の認知度を上げる施策やSEO対策、ターゲットの見直しを行いましょう。

店舗アプリを活用する方法

店舗アプリを使用している女性のイメージ画像

店舗アプリとは、飲食店、小売店、美容院などの店舗を運営する企業が導入するスマホアプリのことです。上手く活用できれば、Web集客で獲得した顧客を囲い込み、リピーターへと育成できます。

ここからは、店舗アプリの具体的な活用方法を解説しましょう。

関連ページ:店舗アプリとは?導入のメリット、機能を解説【初心者向け】

O2Oマーケティングを実践する

O2OとはOnline to Offlineの略で、Webサイトやアプリといったオンラインから、オフラインの店舗へ顧客を誘導するマーケティング方法です。

典型的な例としては、アプリで受け取ったクーポンを、店舗のレジで提示すると商品やサービスが割引される、といった手法です。期間限定のクーポンを配布すると、短期間で来店者数を増やせるため、多くの企業が導入しています。

また、クーポン利用の有無によって売上の比較ができるため、効果測定が容易にできるのも大きなメリットです。顧客ニーズの把握や、より効果的なマーケティング施策の立案にもつながります。

関連ページ:クーポンで効果的に集客。リピートしたくなる内容やタイミングは?

顧客情報を分析する

商品やサービスを提供する店舗にとって、顧客分析によるニーズの把握は欠かせません。顧客の声を商品やサービスに反映できれば満足度が高まり、リピート率の向上にもつながります。

しかし、毎日多くの人が訪れる飲食店や小売店において、一人ひとりのデータを取ったり、アンケートを実施したりするのは現実的ではありません。

店舗アプリを導入すると、顧客の基本情報や来店頻度、購入履歴、ポイント数などのデータが簡単に収集できます。これらの情報を活用すれば、顧客一人ひとりに合わせた商品やサービスを提案できるようになるため、店舗戦略を立てる上でも、大いに役立ちます。

商品の特徴や魅力を繰り返し発信する

集客を増やすポイントは、一人でも多くの顧客をファンに変えることです。「〇〇といえばこのお店」という顧客の共通認識を確立させ、他店と差別化を図らなくてはなりません。そのためには、お店の特徴や魅力を正確、かつタイムリーに発信し続けることが重要です。

店舗アプリを利用すれば、新作商品、セール、イベントなどの情報を一度に多くの顧客へ届けられます。発信する情報は、自店舗の目的に合わせたものを意識しましょう。

例えば、特定の曜日に顧客を集めたければ、「土曜日はポイントが3倍」といった情報を店舗アプリで繰り返し発信を行います。回数を重ねるうちに、自然と土曜日に顧客が集まりやすくなるでしょう。

まとめ

Web集客には、SEOやリスティング広告、SNS運用、アフィリエイトなど、さまざまな手法があり、それぞれに特性やメリット・デメリットが存在します。そして、効果的な集客を実現するには、ターゲットを深く理解したうえで、明確な目標を設定する必要があります。

また、Web集客で誘致した顧客を来店につなげたり、リピーターにしたりするには、ホームページや店舗アプリを活用するのが効果的です。今回ご紹介した内容をヒントに、自社に合った集客手法を見つけてみてはいかがでしょうか。

関連ページ:店舗アプリならアプリ作成のアプリメンバーズ

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