アパレル店の集客で実践したいネット対策方法

アパレル店は、流行に乗っていれば何もしなくても集客できるかもしれません。
しかし、流行だけに頼っていると、流行りの終焉とともに客足は遠のいてしまいます。
今集客できているからといって対策を怠ってしまうと、時代の変化に取り残されることもあるでしょう。

アパレル店の集客で必要なことは、アプリなどオンライン活動を上手に導入していくことです。
ここでは、基本となる一般的な集客方法に加え、主流となってきているネット集客について詳しく解説していくので対策に役立ててみてください。

一般的な集客方法

アパレル ハンガーにかかった服 

集客方法はいろいろありますが、業態や業種にあったものでなければ成功しません。
アパレル業界の場合は、流行を取り入れながら視覚的に訴求すること、顧客(ファン)に協力してもらい魅力を伝えることなどが効果的な集客方法となります。
では、それぞれの方法を詳しく見ていきましょう。

チラシやDM活動

チラシやDM(ダイレクトメール)を送るというのは、アナログ的ですがアパレル業界ではもっともスタンダードな集客方法の1つです。
シーズンが変わる前のタイミングで優良顧客にDMなどを送付することで、プロパー価格で購入してくれる顧客を確保できます。シーズンに入ってからでもおすすめ商品をチラシで配布すれば、購入してもらいやすくなるでしょう。

シーズン終りでセールを行う場合も告知もできますし、割引クーポンなどをつければより高い集客が見込めます。

口コミや紹介制度の活用

最近多用されているのが、口コミや紹介制度を活用した集客方法です。
口コミでの集客というと飲食業界や美容業界のイメージがあるかもしれませんが、アパレル業界でも活用できます。

たとえば自社のECサイトで購入してもらった方に、その洋服の着心地やフィット感、お気に入り度などを口コミしてもらうことで、購入を検討しているユーザーの購入意欲を高める効果が期待できます。

口コミのアクションを促すのが難しい場合は、紹介制度を導入するという方法が良いでしょう。
「紹介特典」を紹介者と紹介された側につければ、来店率はもちろん売上アップにもつながります。
既存客からの紹介であれば、最初から商品の質に対する信頼感も得られるので、デザインやコンセプトが紹介された方にマッチしていれば新規顧客獲得につながります。

リピーター向けクーポン

リピーター向けクーポンは、顧客を獲得するための王道とも言える集客方法です。

アパレル業界は競合が多いので、一度自店で購入してもらっても、似たようなお店があるとそちらで購入するようになる人もいます。
また、溢れる情報の中で自店の印象が薄れてしまうこともあるでしょう。

リピーター向けのクーポンを購入時に配っておけば、「洋服を買おう」と思ったときに来店してもらえる可能性が高くなります。
また、最近では「店舗アプリでクーポンを配布する」という施策を行うアパレル店も増えているので、まだアプリを導入していない場合は検討してみるのもおすすめです。

アパレル店のネット集客の種類

スマートフォンを操作する手

アナログな方法でも集客はできますが、効率化を求めるのであればネット集客も平行して行うのがベストです。
ネット集客というとECサイトが真っ先に思い浮かぶかもしれません。
しかし、ECサイト以外でもネットから集客する方法があるので、導入しやすい方法から実践してみましょう。

店舗アプリのクーポン機能活用

店舗アプリを導入してクーポン機能を活用すれば、手軽にリピート率をアップできます。
クーポン機能は、「有効期限」や「使用回数」「発行方法」などを自由に設定するだけで、顧客にクーポンを発行できます。
店舗アプリをインストールしてもらう、というハードルはありますが、「インストールで10%オフクーポンプレゼント」などの特典をつけるとハードルを低くできるでしょう。

クーポン機能では、「初回限定クーポン」「火曜日限定クーポン」など集客率をアップさせたいゾーンにアプローチできるので、効率の良い集客方法と言えるでしょう。

関連ページ:クーポンで効果的に集客。リピートしたくなる内容やタイミングは?

ブログ活動

ブログ活動は、スタイリングやお得な情報をお店側や本社側から発信できる集客方法です。
ブログを活用すれば、質問もコメントから受付けられるので顧客とのコミュニケーションが取りやすくなります。
ネット集客は一方通行になる方法が多いですが、ブログを介してやり取りができるので、ニーズに合った商品を紹介したり、サービスに興味を持ってもらったりすることも可能です。

ただし、店舗スタッフに運用を任せてしまうと、店舗業務が忙しくて更新できないこともあるかもしれません。
ネットを使った集客は、リアルタイムな情報を発信できるのがメリットなので、更新が滞ると顧客離れが起こる可能性もあります。
また、本社が運用する場合、顧客の動向や店舗の状況が分かっていないと正確な情報が発信できないので注意しましょう。

SNSの活用

今、どこの業界でも力を入れているのがSNSを活用した集客方法です。
スマホの普及により、隙間時間にSNSをチェックする利用者は年々増加しています。
SNSはそれぞれに紐付けができるので、1つの投稿でInstagramとPinterestなど複数のSNSにアップすることも可能です。
ただし、SNSごとにメインユーザー層や適した発信内容が異なるので、どこにアップすればアパレル店の集客につながるかしっかり吟味しましょう。

SNS特性メインユーザーの層
Twitterテキストメインなので告知の発信に適している アンケート機能によりニーズを把握できる10代~40代
Instagram画像メインなのでアパレル業界向き ショップ機能つきなので販売もできる20代~30代
FacebookECサイトとして利用できる 最近は利用者が減少傾向30代~50代
Pinterest女性の利用者は80%以上 画像メインでURLの紐付けによりECサイトに誘導できる20代~40代
TikTok短時間動画メインでブランドの世界観を発信するのに適している10代~20代

アパレル店はInstagramと相性がよい

SNSの中でも、特にInstagramとアパレル店は相性が良いといわれています。
画像メインのSNSは他にもありますが、ユーザーの年齢幅や利用者数、そしてInstagramが持つ「おしゃれ」な世界観を考慮するとアパレル店に一番適しているといえるでしょう。

新商品の紹介やおすすめのコーディネートをおしゃれに加工してアップすれば、あとは簡単なコメントを付けるだけで商品の世界観を演出できるのがInstagramの魅力です。
また、ECサイトを連投することも可能なので、フォロワーの購入意欲にも積極的にアプローチできるでしょう。

ネット広告の活用

自社でブログやSNSを運用するのが難しい場合は、ネット広告を活用するのもおすすめです。
「広告」というとコストが気になるかもしれませんが、ネット広告はクリック数や掲載回数で費用が発生するのでそれほど高額な予算は必要ありません。
媒体によっては、予算をあらかじめ設定しておくと、それ以上費用がかからないようにすることも可能です。

年齢や趣味、興味などターゲットユーザーの設定も細かく決められるので、自社ブランドに興味を持ってくれるユーザーにアプローチできる可能性も高くなります。
設定をしなくても、閲覧履歴や属性からマッチングして広告を流せるので、他の広告媒体より効率よく集客できるのもネット広告の魅力です。

店舗の場合は出稿エリアを絞り込もう

ECサイトだけに集客をしたいというのであれば、全国的に出稿するのがベストです。
しかし、店舗の場合は全国的に出稿をしても、一部のエリアの人しか来店できないので出稿エリアを絞り込みましょう。

グーグルビジネスプロフィールの活用

グーグルビジネスプロフィールは、自社の店舗情報をグーグルマップやグーグル検索に表示させるツールです。
Googleだとコストがかかると思うかもしれませんが、このツールは無料で登録・利用できるのでぜひ活用してみましょう。

店舗集客とは相性が良い

グーグルビジネスプロフィールは、「近くのアパレルショップ」などアバウトな検索方法でも自社店舗のプロフィールの情報を表示してくれます。
そのため、店舗集客とは非常に相性が良いのです。

登録は、所在地や営業時間、定休日、電話番号などを入力するだけで完了です。
ただし、魅力的なプロフィールでなければ集客につながらないので、商品画像やお店に関する情報などもしっかり載せておきましょう。
また、最新情報を載せていないと信用性が低くなるので、古い情報はすぐに書き換えて新しい情報を提供することも必要不可欠です。

店舗アプリを導入する店が増えている?

iPhone Mac コーヒー

さまざまな業界でデジタル化が進んでいる現代では、アパレル店でもアナログだけでなくデジタルを取り入れたネット集客を進めることが必須となってきています。
店舗であれば、店頭での販促やDMに頼ってしまいがちですが、店舗アプリを導入することで集客や売上アップの可能性がぐっと広がります。

ここでは、店舗アプリを導入するメリットやアプリの機能、注意点を解消する方法を紹介するので、検討されている店舗は参考にしてみてください。

導入するメリット

導入するメリットは、以下の4つが挙げられます。

① リピーター率がアップする
店舗アプリには、プッシュ通知という機能があります。
プッシュ通知はダイレクトにアプリユーザーに届くので、定期的にユーザーとコミュニケーションを取ることが可能です。
ブログやSNSでも更新通知は届きますが、ただの「情報」と判断されると開いてもらえません。
しかし、店舗アプリではクーポンを発行したりセールの告知をしたり、お得な情報を発信できるのでリピーター率の向上につながります。

② SNSとの連携がしやすい
SNSはネット集客に欠かせないツールとなっているので、運用している店舗も多いのではないでしょうか。
店舗アプリは、SNSとの連携がしやすいのでインストールしてもらえる可能性が高くなります。

SNSは更新するのに手間がかかりますし、店舗が忙しければ情報発信するのも難しいでしょう。
店舗アプリは、一度インストールしてもらえればリアルタイムの情報発信が簡単にできるのでスタッフの負担も軽くなります。

③ プッシュ通知の開封率が高い
ほとんどの店舗アプリに、プッシュ通知が標準機能として搭載されています。
メルマガなどは開封するまでのアクションが多いため、開封率は10%前後といわれています。
しかし、プッシュ通知はワンクリックで開けることから、開封率は30~40%となっているので伝えたい情報をしっかり受け取ってもらえるのもメリットといえるでしょう。

④ 顧客のデータ化が簡単
店舗アプリでは、顧客のデータ化が簡単に行えるのもメリットです。
アプリによって若干違いはあるものの、性別や年代、購買履歴、クーポンの利用回数などをデータで集積できるので、手間なく顧客のニーズを把握することが可能です。
もちろんマーケティング対策にも役立つので、売上アップの効果も期待できます。

一般的なアプリの主な機能

アプリの機能は開発サービスによって異なりますが、一般的なアプリの主な機能を一覧で紹介します。

機能内容
会員制度購入金額に応じてランク付けを行う機能
プッシュ通知新商品情報やクーポン、セールなどの情報をポップアップ通知できる
クーポン発行クーポンを発行する
ポイント制度来店回数や購入金額に応じてポイントを付与する

注意点やデメリットの解消法

店舗アプリの注意点は、開発費用がかかるということです。
一から開発するだけでも高額な費用がかかりますが、オリジナリティを追求してデザインや機能にこだわると、さらにコストがかさみます。

また、開発には時間も手間もかかるため、リリースまでの期間も長くなってしまいます。
そのため、最近は店舗アプリの開発サービスを利用する企業が増えています。
サービスを提供している会社の店舗アプリを使えば、費用も手間も抑えられるので、こだわりがあるとしてもまずは開発サービスを利用してみるのがおすすめです。

デメリットとしては、インストールへのハードルが高いことが挙げられます。
いくらユーザーに役立つアプリでも、インストールしてもらわなければ意味がありません。
インストールに関しては、ASO(アプリストア最適化)対策をすることで検索上位表示によるアプリへの誘導が見込めるので実践してみましょう。

関連ページ:初心者のためのASO実践マニュアル

まとめ

iPad

通販サイトでの買い物が主流になってきている今、実店舗への集客は難しいと感じている方も多いかもしれません。
しかし、どんなに通販サイトが便利でも、洋服に関しては「自分に似合うか」「素材の質」など実際にチェックしないと買わないという人もたくさんいます。

いずれにしても実店舗の需要がなくなっているわけではないので、ここで紹介した集客方法を参考にぜひ集客率アップを実現してください。

関連ページ:店舗アプリならアプリ作成のアプリメンバーズ

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