自社アプリをリリースしたものの、思うようにダウンロード数が伸びずに悩んでいませんか?アプリを活用したマーケティングを考えていても、ユーザーに使ってもらえなければ、その効果を十分に発揮することはできません。
多くの人にダウンロードしてもらうためには、ただアプリをストア上に公開するだけではなく、アプリの魅力を伝える工夫や、ユーザーにとっての価値を分かりやすく伝える施策が必要です。
この記事では、アプリのダウンロード促進の方法と成功のポイントを分かりやすく解説します。
アプリのダウンロード数を増やすメリット

アプリのダウンロード数を増やしていくと、自社にさまざまなメリットがもたらされます。まずは、具体的な内容を順番にご紹介しましょう。
顧客に継続的にアプローチできる
売上を拡大するためには、顧客が商品を継続的に購入したり、サービスを繰り返し利用したりするのが重要です。ダウンロード数を増加できれば、商品やサービスのアナウンスを継続的にできる顧客を増やすことが可能です。
また、アプリを通して自社の情報を発信していくと、単純接触効果を高められます。単純接触効果とは、特定の者や人と関わる回数が増えるほど相手への警戒心が薄れ、親近感を感じることです。
あらゆる商品やサービスに溢れている現代で自社を選択してもらうためには、ユーザーからの好感度を高める必要があります。アプリにより接触回数を増やすことで、自社製品への関心が高まり、選定してもらいやすくなるでしょう。
さらなるユーザーの獲得につながる
ユーザーが新しいアプリを使うかどうか悩んでいる時、判断材料になるのが利用者数です。ダウンロード数が多いほど、たくさんのユーザーが利用していることが分かり、信頼性が高いと判断されます。結果的に、さらなるダウンロードを促進することが可能です。
また、利用者数が多くなるほど、アプリへのコメントやレビューがついていきます。そこでポジティブな評価が増えれば、新たなユーザーを獲得できる可能性が高くなるでしょう。
顧客情報の正確な分析ができる
アプリのダウンロード数が増えれば増えるほど、それだけ多くの顧客情報を集められます。たとえば、顧客の購入商品、利用頻度、購入金額など、さまざまな情報を入手できるでしょう。
これらのデータを蓄積していけば、より精度の高い顧客分析が可能となります。結果として、より効果の高いマーケティング戦略を実施できるでしょう。
アプリのダウンロード数を促進させる方法

アプリをただ公開しただけでは、ダウンロード数を増やすことはできません。期待した効果が出ていない時は、状況に合わせた施策を行いましょう。ここでは、代表的な方法をご紹介します。
Web広告を出稿する
Web広告とは、ウェブメディアに掲載される広告のことです。出稿することにより、潜在層にアプリの魅力をアピールできます。
また、Web広告を配信すると、表示回数やクリック数、コンバージョン数などのデータを蓄積できます。どのような広告を出せば効果が出やすいかが分かるため、ユーザーが興味をもつ商品やサービスの分析をしやすくなります。
広告を出稿するのは費用がかかるイメージがありますが、テレビや雑誌よりも比較的リーズナブルです。また、Web広告はインターネットを利用する潜在層へ簡単にアプローチできるため、費用対効果は高いといえるでしょう。
SNSで情報を発信する
自社の公式アカウントがある場合は、SNSを使ってアプリを宣伝するのが有効です。SNSは予算がかからないだけでなく、拡散力が高いというメリットもあります。上手く情報を発信できれば、自社の存在やサービスを知らない層にもアピールできます。
予算をかけられる場合は、SNS上で有料広告を出すのもおすすめです。有料広告では、興味関心や行動履歴などを分析し、ターゲットに合わせて広告を配信できます。ランダムに情報を発信するよりも、高い効果が期待できるでしょう。
ASO対策をおこなう
ASO対策とは、アプリストア内の検索結果の順位上昇を狙ったり、ダウンロード率を向上させたりする施策のことです。
関連ページ:ASOとは?アプリを上位表示させる重要性やSEO対策との違いを紹介
ストア内には多くのアプリが存在するため、ただ公開しただけではユーザーの目にはとまりません。適切なASO対策をおこない、ダウンロードを促すことが必要になります。
表示順位を上げるためのポイントは、キーワード選定、アプリ名、説明文、レビュー対策などがあります。また、ダウンロード数を増やすためには、アイコンを変えたり、動画を活用したりするのが有用です。思うようにダウンロード数が増えない時は、これらのポイントを見直しましょう。
コンテンツを充実させる
より多くのユーザーに利用してもらうためには、顧客にとってアプリが魅力的である必要があります。サービスや商品をアピールするだけでは、ユーザーの満足感を高めることはできません。コンテンツを充実させることで、利用者間で話題を呼び、ダウンロード数が増える可能性があります。
コンテンツを増やすうえで重要なのは、顧客がどんな情報を求めているかを見極めることです。企業視点では有益に思えても、ユーザーが興味を持つとは限りません。やみくもにコンテンツを充実させてもダウンロードにはつながらないため、まずはユーザーが求める情報を把握することからはじめてみましょう。
イベントやキャンペーンを実施する
ダウンロード促進のために、イベントを開催するという方法もあります。たとえば、キャンペーン期間内にダウンロードしたユーザーにクーポンを配布したり、紹介者にポイントを付与したりする方法です。
また、Webだけでなく、実際にたくさんの人を集めてイベントやキャンペーンを行うという手段もあります。イベントを通して、どのような顧客が自社のサービスに興味をもっているか確かめたり、質疑応答にその場で対応できたりします。
オンライン上だけでなく、オフラインでのコミュニケ―ションを組み合わせると、マーケティングの効果を高められるでしょう。
プッシュ通知を設定する
プッシュ通知とは、アプリからのお知らせを自動的に表示してくれる機能です。最新情報を簡単に見られるため、利用継続率を高めやすくなります。また、プッシュ通知をタップすればアプリを開けるため、起動の手間を減らせるのもポイントです。
ダウンロードしたものの、長い間アプリを放置している顧客も少なくありません。プッシュ通知により、使い始めるきっかけを作れるため、ユーザーへのアプローチにもつながります。
ただし、プッシュ通知が多すぎると、わずらわしさを感じる場合もあるでしょう。継続的に利用するどころか、アンインストールにつながることもあるので注意してください。
関連ページ:アプリのプッシュ通知は実際にどれだけの効果がある?
メールマガジンを運用する
メールマガジンとは、顧客や見込み客に対してメールを定期的に配信し、アプリの利用やダウンロードを促す施策です。低コストでありながら、多くの顧客に情報を発信できます。
また、メルマガは効果測定をおこないやすいこともメリットです。開封率やクリック率、コンバージョン率など効果を数値化できるため、課題を明確化できます。
メールマガジンは古い手法だといわれることもありますが、プッシュ通知よりも詳しい情報を届けられるのが魅力です。性別や年齢などセグメントに分けてメールを一斉送信できるので、伝えたいターゲット層に情報を届けられるのもメリットといえます。状況に合わせて上手く使い分ければ、大きな効果を発揮してくれるでしょう。
オフィシャルサイトで宣伝する
予算をほとんどかけたくない場合は、オフィシャルサイトで宣伝する方法があります。QRコードを載せたりリンクを貼ったりして、そこからアプリをダウンロードできるように環境を整えておけば、スムーズなアクセスを狙えます。
また、オフィシャルサイトにアプリの紹介ページを作成すれば、ユーザーが気軽に情報を確認しやすくなります。とてもシンプルですが、マーケティング効果は高い方法です。
実店舗でアプローチする
実店舗がある場合は、ダウンロードを促すためのプロモーションを実施するのもおすすめです。店舗を訪れている顧客の中には、自社のサービスを日常的に利用している方や、自社製品のファンが含まれています。そのため、アプリにメリットがあると感じれば、気軽にダウンロードしてもらえる可能性が高いです。
具体的には、店頭にアプリを宣伝するチラシを掲示したり、ダウンロードした顧客に対して特典やノベルティーを用意したりする方法があります。ポスターやポイントカードなどに、QRコードを印刷しておくのもよいでしょう。ほかの施策と合わせて実店舗でもこのようなアプローチを行うと、よりダウンロードを促進できます。
アプリダウンロード促進を成功するポイント

さまざまな施策をやみくもに打っても、効果が出るとは限りません。ここからは、具体的な成功のポイントを解説しましょう。
ターゲットユーザーを明確にする
アプリのダウンロード数を促進するためには、ターゲットユーザーを明確にすることも重要です。
ターゲットユーザーとは、サービスの利用が想定される人々のことです。彼らのニーズや興味に合わせたマーケティング活動を行うことで、効果的な広告戦略を立てたり、アプリの機能やデザインを最適化したりしやすくなります。
性別、年齢、職業、流入チャネルなどで顧客をセグメントに分けると、さらに詳細分析ができ、マーケティングの効果を高められます。特にターゲット層が広い場合は、できる限り細かくセグメントしましょう。
KPIを設定する
アプリマーケティングで成功するには、KPIの設定が大切です。KPIとは、目標を達成するために設定する指標のこと。プロジェクトの進捗状況や、目標達成度を分析するために使われます。
KPIを設定するときは、1か月ごと、半年ごとなど見直しのタイミングを明確にすることが重要です。短い期間での目標を設定しておくと、達成感を得られやすく、計画にずれが発生しても修正しやすくなります。
ただし、達成する見込みがないKPIを設定しても、期待した効果を得るのは難しいでしょう。無理のない範囲で設定するのが大切です。
効果の高い施策を選ぶ
ダウンロード促進の施策を実施するには、広告費、人件費、設備費、調査費など、さまざまな費用が発生します。予算には限りがあるため、すべての施策をおこなうのは現実的ではありません。
まずは、マーケティングを計画する段階で、どれだけの予算をかけられるかを明確にしましょう。予算をあまり出せない場合は、費用対効果が高いプランを厳選し、効率よく進めることがポイントです。
例えば、ターゲットユーザーが若い世代であればSNSでの宣伝が効果的なケースもあるでしょう。ターゲットの状況に合わせて、適切なマーケティング戦略を行ってください。
競合を調査する
自社だけでなく、競合他社がどのようなアプリをリリースしているのか、調査するのも重要です。実装しているコンテンツ、デザイン、マーケティング方法など、どのような点で実績を出しているか、詳しく分析するとよいでしょう。
ただし、競合他社の施策をすべて実施するには、多くの時間や予算が必要となるため現実的ではありません。「SNSの施策を参考にする」、「デザインを参考にする」など、自社で実施できる内容かどうかを十分に検討したうえで、マーケティングのプランを立てましょう。
施策実行後に効果を計測する
ダウンロード促進の施策を実施したあと、どのような効果があったかを確かめるのも大切です。効果測定を行うと、自社の強みや今後の課題が明確になり、次のプランを考案しやすくなります。
また、一度にたくさんの策を行うと、どれに効果があったのか分からなくなったり、中途半端になったりすることがあります。失敗の可能性も高くなるため、注意しましょう。
まとめ
アプリのダウンロード数を増やすことができれば、自社の認知度を高められるほか、製品やサービスを効果的に宣伝できます。また、顧客情報を蓄積できるため、新たなマーケティングを考案する際にも有用です。
ダウンロードを促進するには、ASO対策をしたり、SNSやオフィシャルサイトで宣伝したりするなど、さまざまな施策が存在します。ただし、企業目線で考えるのではなく、ユーザーが求める機能や情報を明確にし、満足感を高めるための施策をうつように心がけましょう。
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