企業がアプリ導入するメリットは?5つの知っておくべき活用術

アプリは自社開発できますが、開発サービスを活用すれば比較的低価格で作ることも可能です。そのため、大手企業はもちろん、最近は個人経営をされているお店でもアプリをリリースする店舗が増えています。

スマートフォンの普及により、マーケティング対策の1つとしてアプリは欠かせない存在になりつつあります。
そこで、ここでは企業がアプリを導入するメリットや、知っておくべき活用術を紹介していきます。

アプリを企業が導入するメリットとは?

男性 システム イメージ

最近は、レジでスマホを使いポイントを貯めたり、スマホ決済をしたりする方を見かけることも多くなっています。ユーザーにとっては、ポイントカードやキャッシュカードを持ち歩かなくても、スマホ1つでお得に買い物が出来るなどさまざまなメリットを持つアプリですが企業が導入するメリットもあります。

では、どのようなメリットがあるのかを見ていきましょう。

店舗からの情報をすぐに発信できる

アプリを導入すると、店舗からの情報をすぐに発信できます。
業態にもよりますが、お店によっては店舗からリアルタイムで発信したい情報もあるでしょう。ホームページから情報を発信するとなると、一度本社に情報をあげるなど手間がかかりタイムラグが生じます。
アプリは店舗で管理できるので、プッシュ通知を活用してすぐに情報発信をすることが可能です。

また、フリーメールで届くメルマガと違い、アプリ間でのやり取りになるので開封率が高いというのもメリットです。

販促業務の負担を軽減できる

アプリを導入すれば、店舗スタッフの販促業務負担を軽減できます。
店舗では、新商品を入荷するとPOPを作成したり、ポイントカードを登録したりするなどさまざまな販促業務があります。
アプリでは、新商品や新サービスを知らせることができます。また、ポイント機能を搭載すればスタッフがポイントカードの管理をする必要もなくなります。

販促業務の負担を軽減すれば、その分丁寧な接客や店内の整頓などができるようになるかもしれません。接客や店内のクオリティがアップすることは顧客満足にもつながり、結果的に売上アップの効果も期待できるでしょう。

リピーターを確保できる

アプリは、リピーターの確保に役立ってくれます。

たとえば、プッシュ通知を使ってセールやイベント情報を届けられるので、一度しか利用したことがない方でも来店意欲をアップすることができます。クーポン機能を使えば、「2回目来店クーポン」などを発行することで来店を促せます。

トーク機能を使えば、問合せなどに対し店舗スタッフがすぐに対応できます。電話だと「つながらない」「待たされる」などの不満を持たれやすいですが、アプリであれば即対応できるのでクレームも少なくなるでしょう。リピーターは顧客満足度も重視するので、アプリはリピーター確保に必須のツールともいえます。

ユーザーのデータをマーケティングに活かせる

アプリでは、ユーザーのデータをデジタル化できるので、手軽にマーケティングに活かせます。

アプリによって違いはあるものの、顧客の性別や年代、クーポンの利用状況などをデジタル化できます。このデータを活用すれば、「どのクーポンが一番使われたのか」「この時間帯は女性客が多い」などの情報からマーケティング対策ができます。

ポイントカードをデジタル化できる

アプリでは、ポイントカードをデジタル化できます。
紙のポイントカードの場合、店舗でポイント数を管理できません。そのため、顧客が紛失してしまうと貯めた分がゼロになる、持ってこなければポイントを貯められないなどのトラブルが起こります。

デジタルポイントカードにしておけば、紛失をしてもポイント数を確認できます。スマホは常に持ち歩く方が多いので、「持ってくるのを忘れた」ということも防げるでしょう。

アプリを導入するデメリットとは?

iPhone ホーム画面

アプリにはたくさんのメリットがある反面、デメリットもあるのが実情です。
デメリットを把握していないと、導入後にうまく活用できなくなるかもしれません。
では、どのようなデメリットがあるのかを確認しておきましょう。

機能に制限がある

アプリ開発サービスを利用する場合、搭載できる機能が制限されてしまうというデメリットがあります。
アプリ開発サービスは、共有サーバーで運用されているのが一般的です。
共有サーバーは、1つのサーバーに複数のアカウントが格納されているため、商品の画像やプッシュ通知の配信数などが制限されることがあるのです。

必要な機能に制限があると、販促やマーケティングへの運用が難しくなるので、サービスに登録する前に制限の有無、どれぐらいで制限がかかるのかを確認しておきましょう。

オリジナルデザインは費用がかかる

アプリは、ゼロから開発するタイプと開発サービス会社を利用するタイプがありますが、いずれにしてもオリジナルデザインは別途費用がかかるのがデメリットです。
アプリのデザインは、お店や企業のイメージを決定づけるものなので、オリジナリティを重視する方も多いかもしれません。

しかし、こだわりすぎてしまうと導入コストが高額になるので、自社のイメージに合ったアプリデザインがある開発サービスを選ぶようにするといいでしょう。

使い方によっては追加料金が発生する

アプリの月額利用料は定額ですが、使い方によっては追加料金が発生します。
たとえば、チェーン展開している店舗の場合、複数の店舗を登録するとその分追加料金が発生し高額な利用料がかかることがあるのです。

アプリによっては多店舗プランや追加登録店舗は利用料割引などのサービスを行っているので、多店舗登録を検討している場合はこういったサービスがあるか事前に確認してみることをおすすめします。

カスタマイズができない

アプリに搭載できる機能はいろいろありますが、開発サービス会社によって扱っている機能が異なるためカスタマイズができないというデメリットもあります。
他のお店のアプリで「良いな」と思う機能があっても、登録しているアプリにその機能がなければ対応してもらえません。

必要な機能が搭載できないと、思うように販促活動ができないこともあるので、開発サービス会社を選ぶ際には機能の数もチェックしておきましょう。

アプリのマニュアルを作っておく必要がある

アプリを導入すると、ユーザーからの問合せ対応のためにマニュアルを作っておく必要があります。
ユーザーに正確かつ分かりやすく説明するためには、アプリ機能や使い方などを細かく記載したマニュアルを作らなければなりません。

マニュアルは簡単には作れないので、アプリ導入のせいで作業が増えるというのはデメリットといえるでしょう。
ただし、開発サービス会社の中には、マニュアル作成のサポートをしてくれるサービスがあります。
また、マニュアルのフォーマットを用意している会社もあるので、作成が難しい場合はサポートやフォーマットを提供してくれる会社を選ぶといいでしょう。

アプリ導入のデメリットは回避できる!

前項でアプリ導入のデメリットを解説しましたが、だからといって導入しない方が良いというわけではありません。
というのも、アプリのデメリットは把握さえしておけば回避できるからです。

たとえば、費用や追加料金に関しては契約の際に内容を細かくチェックしたり、サポート期間を確認したりしておくことで回避できるかもしれません。カスタマイズできないというのも、自社に必要な機能を搭載している開発サービスを見つければ問題ないでしょう。
マニュアルも開発サービスに協力してもらえれば、スタッフに分かりやすいものが作れます。

このように、事前にデメリット対策を講じておくことで回避できるので、まずは開発サービスに相談してみることをおすすめします。

5つの知っておくべき活用術

ノートPCと手帳

当たり前のことですが、アプリを導入するだけで集客率をアップしたりリピーターをふやしたりすることはできません。アプリは活用してこそ、本来の目的を達成できるツールです。

ここでは、5つの「知っておくべき活用術」を紹介するので、導入時の参考にしてみてください。

スタンプ機能を使ってリピーターを増やす

スタンプ機能を上手に使うと、リピーターを増やせる可能性があります。

スーパーマーケットやドラッグストアなどで活用されている方法ですが、たとえば「○曜日はスタンプ2倍」、「毎月○日はスタンプ5倍デー」というように設定します。
このように、スタンプ機能を使うことで顧客の来店頻度アップにつながるのはもちろん、普段利用しないユーザーの来店意欲を高めることも可能です。
新規顧客がリピーターになり、そのリピーターが優良顧客になってくれれば、安定した店舗運営にもつながります。

他にも、姉妹店や系列店があれば「スタンプラリー」をしたり、スタンプ満了時に特別クーポンを付与したりするなど、スタンプ機能にはさまざまな活用法があるので上手に使いましょう。

関連ページ:スタンプカードをアプリで活用するメリットと作り方

ポイント機能で顧客満足度アップ

顧客満足度アップを狙うのであれば、ポイント機能を活用しましょう。
今までは、ポイントを貯める場合は紙のポイントカードを使うのが一般的でした。
しかし、ポイントカードは多くの店舗で導入されているので、お財布がかさばるため顧客からはあまり評判が良くありません。

そのため、最近は持ち歩かないという方も多く、「ポイントを貯めたいけど貯められない」という状況になってきています。
アプリのポイント機能を活用すれば、顧客は紙のポイントカードを持ち歩く必要がないので満足度アップにつながります。

また、アプリでは、ポイントの付与率や特典も自由に変えられます。
たとえば、「売り出したい商品はプラスαのポイントをつける」「○○円以上お買い上げでポイントアップ」などの工夫をすれば、対象商品を購入したり多めに買い物をしたりした顧客の満足度をアップすることも可能です。

関連ページ:ポイントカードアプリの3つの作成方法!どのような店舗が導入すべき?

SNSとの連動で幅広い世代にアプローチ

アプリ内には、SNSと連動できる機能が搭載されているものが多いので、上手に活用して幅広い世代にアプローチしましょう。
InstagramやTwitter、FacebookなどメジャーなSNSの利用者の年齢層は幅広いので、連動させればSNSからの情報発信をアプリで受け取ってもらえます。

また、SNSにはアプリ内のコンテンツに飛べるリンクを埋め込むこともできます。この機能を利用すれば、アプリを導入していない顧客のダウンロードも促進できるのでユーザーの増加も期待できるでしょう。

クーポン配布で来店率をアップ

来店率をアップさせたい場合は、クーポン配布機能を活用しましょう。
アプリに搭載されているクーポン機能は、ほとんどの場合、内容を自由に設定できます。
たとえば「○日限定クーポン」や「16時以降に使えるクーポン」など日にちや時間を指定したクーポンを発行すれば、狙ったタイミングに来店率をアップさせることが可能です。

他にも、複数回使えるクーポンや来店ごとに割引率がアップするクーポンなど、工夫次第で来店きっかけを作れるのでぜひ活用してみてください。

関連ページ:クーポンで効果的に集客。リピートしたくなる内容やタイミングは?

予約機能でユーザーの利便性を高める

美容院や飲食店、ネイルサロンなどは予約管理機能でユーザーの利便性を高めることに活用できます。

従来の予約方法は、以下の2つが主流でした。
・店舗のホームページや電話で予約をする
・ポータルサイトを経由して専用ページから予約する

こういった方法は、Webサイトにアクセスをして予約フォーマットを開く、電話番号を調べるなどアクションが多く、顧客にとっては面倒を感じる作業になります。
アプリ内の予約管理機能を活用すれば、ユーザーはアプリだけで予約を完結できるので高い利便性を実感してもらえます。
また、予約日時の確認も簡単で、アプリによっては通知機能もあるので予約忘れを防ぐことも可能です。

店舗側からしても、アプリ内で予約管理を一元化できるので、管理業務が楽になります。
予約管理機能を活用することでアプリの利便性が高まれば、売上アップにもつながるかもしれません。

まとめ

ふせんにメモをする男性

アプリ導入というのは、メリットだけでなくデメリットもあります。また、開発サービスを利用したとしてもコストはかかるので、導入を先延ばしにする企業もあります。
しかし、スマートフォンの普及率を考えれば、スマホにアプローチできるアプリというのは今後必要不可欠なツールになることが考えられます。

あまり先延ばしにしてしまうと、競合店のアプリのせいでインストールしてもらえないかもしれません。そうなる前に、自社にあったアプリを見つけて、時代の流れに沿ったマーケティング対策を行っていきましょう。

関連ページ:店舗アプリのアプリメンバーズ詳細ページ

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