店舗の売上を大きく伸ばす方法の一つに『Web集客』があります。認知拡大やブランディング、顧客の囲い込みにSNSやWeb広告、ポータルサイトなどをうまく活用しましょう。Web集客の種類や来店につなげるコツを解説します。
Webサービスを使った集客は必須
店舗の集客方法は、Webを介さない方法(オフライン)とWebサービスを活用する方法(オンライン)に大別されます。飲食店や美容室などの実店舗を構える業種でも、Webサービスを使った集客は欠かせません。
お客様の行動に合わせてアプローチできる
総務省のデータによると、日本のインターネット利用率は13~59歳の各年齢層で9割を超えています。チラシやイベントといったオフラインの集客方法に加え、『Webサービスを活用した集客方法』をいかにうまく取り入れるかが成功の鍵といえるでしょう。
株式会社電通が提唱したマーケティング理論に『AISASの法則』があります。ネットで得た情報を基に消費者が商品を購入するまでには、以下のプロセスを経るといわれています。
• Attention(注意)
• Interest(興味)
• Search(検索)
• Action(行動)
• Share(共有)
ネット社会においては、行動前にネットで『Search(検索)』をし、行動後はSNSや口コミサイトへの投稿によって『Share(共有)』するのが当たり前になっています。
顧客の購買パターンを理解した上で最適なWeb集客ツールを選定すれば、集客力の向上が期待できるでしょう。
参考:総務省|令和3年版 情報通信白書|インターネットの利用状況
情報提供によって入りやすいお店になる
お客様にとって入りやすいお店とは、提供する商品・サービスの価格帯が明確で、店内の雰囲気がはっきりと分かるお店です。
逆に、サービス内容や価格、コンセプトなどの情報が開示されておらず、外から中が見えないお店は『高そう』『何をされるか不安』と感じるようです。
例えば、店内の様子が外から見えないエステサロンの場合、施術メニューや店内の雰囲気、スタッフの人柄などがはっきり分からないと利用したい気持ちが起こりません。
Webサイト上で多くの情報を発信することで、お客様はサービスを利用するかしないかの判断がスムーズにできるようになります。スタッフのプロフィールや店内の写真を掲載すれば、興味を持つ人が増える可能性があるでしょう。
店を訪れる価値があることを伝えよう
有名ブランドの店がオープンすれば、大きな宣伝をしなくても多くの顧客が来店します。一方、無名の小さなブティックは最初から人が集まるとは限りません。オープンから2カ月、3カ月を経過しても来店者数が一向に増えないケースもあります。
来店者数が増えない理由の一つに『認知度の低さ』が挙げられます。加えて、多くの店舗が立ち並ぶ激戦区では、『他店との違い』や『店を訪れる価値』をアピールしなければ、お客様に選んでもらうのは難しいでしょう。
個人経営の店舗は、強みや魅力を分析した上でターゲットユーザーの心に響く訴求をすることが重要です。SNSやGoogle ビジネス プロフィール、ポータルサイトといったWebサービスは利用者数が多い上に容易にシェアできるため、魅力を発信するツールとしては最適です。
無料で始められるWeb集客
有料ツールを使う前に、無料で始められる集客方法を試してみましょう。各種SNSと『Google ビジネス プロフィール』の活用は、Web集客の基本であり、多くの経営者が活用しています。
SNS
拡散力が高いSNSは、企業や店舗のマーケティングツールとして活用されています。SNSと一口に言ってもツールによって利用者の属性が異なるため、自分が求めるターゲット層と合致しているかどうかをチェックする必要があります。
『LINE』は、全年代で見た利用率が9割を超えており、あらゆる年代に適しています。『Twitter』は10~30代の若年層の利用率が高く、『Facebook』は20~40代に広く利用される傾向があるようです。
写真や動画の投稿がメインの『Instagram』は、10~30代の利用者が多くを占めます。視覚的なアピールに長けているため、飲食店・アパレル・コスメとの相性は抜群です。『映え』を意識した魅力的な写真をアップすれば、シェアの拡大によって多くのファンが獲得できるかもしれません。
参考:令和2年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書|総務省情報通信政策研究所
Google ビジネス プロフィール
『Google ビジネス プロフィール』とは、Google検索やGoogleマップ上に自分の店舗情報が表示できるビジネスツールの一つです。
飲食店を探す際、多くの人は『東京駅 韓国料理』といったように、エリアや業種を指定します。Google ビジネス プロフィールに登録すると、Google検索やGoogleマップからの長期的な流入が見込めるのがメリットです。
Google ビジネス プロフィールのオーナーは、『閲覧ユーザー数』や『プロフィールの発見ルート』などの情報が取得できます。情報を分析し、次の集客戦略に生かしましょう。
Google ビジネス プロフィール – Google にビジネスを掲載
有料の集客方法
Web集客で一定の効果を出すには、時間・お金・手間のいずれかを投入する必要があります。『他店と差を付けたい』『できるだけ短期間で効果を出したい』というときは、有料の集客方法を検討しましょう。
リスティング広告
『リスティング広告』は、ユーザーが検索窓に入力したキーワードと関連性のあるWeb広告を自動的に表示させるサービスで、『検索連動型広告』とも呼ばれています。
ターゲットになるのは、特定の商品やサービスに興味・関心がある人たち、すなわち『見込み層(顕在層)』です。既にニーズが明確化しているため、効果が表れるのも比較的早いでしょう。
費用はクリック回数に応じて加算される『クリック型課金』が基本で、単価はキーワードによって異なります。最低出稿金額は設けられておらず、予算範囲を決めて利用することが可能です。配信する曜日・時間が選択できるのも利点でしょう。
SNS広告
『SNS広告』とは、各種SNS上に配信できるWeb広告です。リスティング広告と異なり、商品やサービスをまだ知らない『潜在層』に対して幅広くアプローチできるのが強みです。
テキストや画像だけでなく、動画やカルーセルも活用できるため、店舗のブランディングにも最適でしょう。SNSごとに利用者の属性が異なる点において、『誰に何を伝えたいか』を明確にする必要があります。
SNS広告の課金方式は以下の通りです。基本的に、広告の配信・停止は自由なので、予算のコントロールも容易にできます。
• クリック課金:クリック数に応じて料金が課金
• インプレッション課金:広告の表示回数によって課金
• インストール課金:アプリのインストール回数によって課金
• 動画視聴課金:動画の再生によって課金
ポータルサイトへの掲載
『ポータルサイト』とは、特定のテーマに関する情報をまとめたWebサイトのことです。サイトの内容は、グルメ・美容・旅行・イベントと多岐にわたります。
英語のポータル(Portal)には、入口や玄関の意味があります。ユーザーが目的の情報にたどり着くために最初に訪問する『玄関口』のようなサイトと考えましょう。
大手のポータルサイトに店舗情報を掲載すれば、より多くの人の目に留まる可能性が高く、集客力アップが期待できます。
ただし、大半のユーザーはポータルサイトを使って『お店の比較』をします。多数の競合店と同じ土俵で勝負することになるため、写真やキャッチコピーに工夫を凝らし、他店に顧客が流れないようにする必要があるでしょう。
ポータルサイトの料金はサイトによってさまざまですが、多くは月額固定制でプランごとに異なる料金が設定されています。
お店のホームページの活用方法
SNSやポータルサイトを見てお店に興味を持った顧客は、高い確率でお店のホームページ(以下、HP)をクリック、または検索します。流入導線を整えると同時に、HPに詳しい情報やコンセプトを掲載すれば、来店率UPにつながります。HPを上手に活用するヒントを紹介しましょう。
更新ルールを決める
HPは一度作成したら終わりではなく、定期的に更新をする必要があります。更新頻度が低い場合、お客様に『営業していないのではないか』と勘違いされてしまう可能性があるためです。
毎日欠かさず情報を更新する必要はありませんが、『新商品の紹介』『キャンペーン情報』『営業・休業の情報』は漏れなく伝えるようにしましょう。その他の情報に関しては、ルールを決めて更新するのがベターです。
ブログ形式のコンテンツを発信する際は、ターゲットを明確にイメージした上で『どんなことに興味があるのか』『有益になる情報は何か』を考えましょう。更新頻度が多くても内容がお粗末であれば、HPの価値は下がってしまいます。
対象地域からのアクセスを確認する
HPの『アクセス解析』を行うことで、集客上の課題や顧客のニーズが明らかになります。特定の地域からのアクセスが多い場合、その地域でのニーズが高いことが分かります。ピンポイントでWeb広告を打ち出せば、費用をそれほどかけずとも高い集客効果が見込めるはずです。
逆に、想定していた地域からのアクセスが少ない場合、認知度を上げる施策やSEO対策、ターゲットの見直しなどが必要となるでしょう。
アクセス解析の代表的なツールには『googleアナリティクス』があります。
店舗アプリでお店のファンを獲得する方法
『店舗アプリ』とは、飲食店や小売店などが集客や顧客の囲い込みを目的に導入するスマホアプリです。ポイントカードやデジタルクーポンなどの機能が搭載されており、お客様は自分のスマホにアプリをダウンロードして利用します。
店舗アプリの導入によって、お店やお客様にどのようなメリットがもたらされるのでしょうか?
顧客情報を分析する
商品やサービスを提供する店舗にとって、『顧客分析によるニーズの把握』は欠かせないものです。お客様の声を商品やサービスに適切に反映できれば、その価値は大きく上がり、お客様の満足度も高まります。
とはいえ、1日に多くの人が訪れる飲食店や小売店において、一人一人のデータを取ったり、アンケートを実施したりするのは現実的ではないでしょう。HPのアクセス解析をしても、顧客の属性までは分かりません。
店舗アプリを導入すると、顧客の基本情報や来店履歴、ポイント数などのデータが容易に収集できます。以下は、アプリメンバーズの店舗アプリで分析集計できる項目の一例です。
• 会員数の推移
• 会員属性
• クーポンやスクラッチの利用状況
• 来店集計
• ポイントの集計
• アンケート集計
商品の細かい特徴・魅力を素早く発信する
集客を増やすポイントは、一人でも多くのお客様をお店のファンにすることです。そのためには、『〇〇といえばこのお店』という顧客の共通認識を確立させ、他社と差別化を図る必要があるでしょう。
このプロセスは『ブラウンディング』と呼ばれます。伝えたいお店の価値や魅力を正確、かつタイムリーに発信し続けることで、お店のブランドビジョンと顧客がお店に対して持つイメージとが近づいていくのです。
アプリメンバーズの店舗アプリには、お店のブランディングを加速させるさまざまな機能が搭載されています。HPやSNSを持っていない店舗でもお客様にしっかりと情報が発信できるのが強みです。
• NEWS機能:新着情報をお客様のアプリにリアルタイムに届けられる
• お店情報ページ:店舗の紹介やイベント告知ができる
• メニュー:メニューの写真や価格が掲載できる
個人経営の店舗も導入可能な時代
オリジナルアプリの導入というと、これまでは大型店や大企業に限ったものでした。しかし、近年は飲食店や美容室、エステサロンといった『地元密着型の個人経営』でも導入件数が増加しています。
店舗アプリのサービス会社に依頼をすれば、アプリ開発の知識がなくても、低価格で機能性の高いアプリが導入できます。アプリメンバーズの場合、費用は『初期費用』と『月額費用』のみで、アプリ開発費はかかりません。製作期間は3週間~とみておきましょう。
以下は、アプリメンバーズに標準搭載されている機能の一例です。集客・販促に役立つ機能が満載で、全て追加料金なしで利用ができます。機能をフル活用し、より価値のあるサービスをお客様に提供しましょう。
• ポイントカード機能
• プッシュ通知機能
• 販促機能(クーポン・スクラッチ)
• トーク機能
• アンケート機能
• メールマガジンの配信
• 分析集計・会員管理
店舗アプリ作成はアプリメンバーズ|店舗アプリで効果的な集客・販促
顧客の囲い込みには店舗アプリがおすすめ
実店舗のみの飲食店や小売店でも、Web集客は必須です。オフラインのみに頼ってきた店舗もこの機会にWeb集客を取り入れ、より多くの人に商品やサービスを知ってもらいましょう。
さまざまなWeb集客方法と併せて導入したいのが店舗アプリです。お店とお客様との間に『つながり』が生まれると、リピーターや優良顧客が増えていきます。アプリ導入のメリットや活用方法を詳しく知りたい方は以下より資料請求をしましょう。