アプリのアイコンの役割は?作成手順とポイントを解説

アプリを探す際、ユーザーが一番に目にするのがアイコンです。

アイコンはアプリの「顔」とも言えるもので、おしゃれなデザインのアプリが画面に並んでいるだけでもとても気分が上がりますよね。

また、目を引くデザインであればそれだけで「ダウンロードしてみようかな」という気持ちになるかもしれません。

この記事では、そんなアプリアイコンの役割や作成手順、デザインのポイントをわかりやすく解説します。

Contents
  1. アイコンの役割とは?
    • 視覚的な探しやすさ
    • 企業・ブランドのアイデンティティの反映
    • 画面内の効率的な使用
    • 言語に依存しない
  2. アプリのアイコンデザインの重要性
    • アプリ・自社サービスのブランディング効果  
    • ダウンロード数・売上増加につながる
    • アプリの認知度が高まる
    • アプリの利用頻度が高まる
  3. アイコンを作成する時の手順
    • マーケティング戦略を整理し明確化する
    • ユーザーに伝えたいコアメッセージを明確化する
    • デザインに落とし込む
    • テーマカラーを決める
  4. アイコン作成時に気を付けたい5つのポイント
    • シンプルで分かりやすいデザイン
    • レスポンシブデザインに対応させる
    • どんな背景でも目立つモチーフやカラー
    • アプリ全体に統一感を持たせる
    • 複数人の目でチェックする
  5. まとめ

アイコンの役割とは?

アイコンとは、情報や機能を伝達するために用いられる記号やモチーフのことを指します。

文字ではなく図形や記号を使用しているので、見た人が直感的に理解できることが大きな特徴です。

スマートフォンやパソコンなどを使う際、アイコンは非常に重要な役割を果たします。

ここでは、アイコンが持つ基本的な役割について解説します。

視覚的な探しやすさ

スマートフォンのホーム画面やパソコンのデスクトップ上においてアプリやソフトを探すとき、アイコンはそれぞれを視覚的に識別するための重要な要素となります。

それぞれのアプリやソフトが文字列で並んでいるよりも、アイコンで並んでいるほうが直感的に探しやすく、識別も簡単になります。

見やすく分かりやすいデザインであれば、画面上でも見つけてもらいやすくなるので、ユーザーの利用頻度も上がるでしょう。

企業・ブランドのアイデンティティの反映

アイコンには、アプリやソフトウェアを開発・提供しているブランドのアイデンティティやコンセプトを反映させられます。

たとえばその企業のトレードマークやテーマカラーといったものです。

「この企業といえばこのマーク」「このブランドといえばこの色」といったようにユーザーに印象づけることができれば、それだけでマーケティング効果が見込めるでしょう。

画面内の効率的な使用

スマートフォンやパソコンの画面上は、限られたスペースしかありません。

デスクトップ型パソコンは大きな画面ですが、スマートフォンであれば限られた画面上に、多くのアプリやソフトがひしめき合うような形になります。

そんな中でも小さなアイコンでアプリやソフトが識別できれば、画面内を効率的に整理できます。

言語に依存しない

言語に依存することなく内容を伝達できるため、異なる言語間でも機能やメッセージを伝えることが可能です。

テキストを使うことなく、記号や色でアプリの機能やブランドイメージを伝えることができれば、海外のユーザーにも認知が広まる可能性もあるでしょう。

アプリのアイコンデザインの重要性

アイコンが果たす基本的な役割が分かったところで、続いてデザインの重要性について解説していきます。

アイコンはユーザーが最初に目にする部分で、アプリの「顔」とも言えます。このデザインの重要性は認識しておきたいところです。

アプリ・自社サービスのブランディング効果  

アイコンデザインの良いアプリは、それだけで大きなブランディング効果があります。

ユーザーがアプリを探す際、まずはアプリストアで検索をかけます。

たとえばお金の管理をしたい人であれば「家計簿」、健康管理に気を付けたいと思っている人であれば「健康管理」などのように、自分のやりたいことに関連したキーワードで検索をかけるでしょう。

検索結果の中で一番目に飛び込んでくるのがアイコンなので、一目で「どんなサービスなのか」「どんな特徴があるのか」を伝えることができれば、大きなブランディング効果があります。

また、イメージや雰囲気を通じて自社のコンセプトや世界観も伝えられます。

「かっこいい」「スタイリッシュ」「優しい」など、自社のイメージに合ったデザインにすることでブランディング効果がより高まるでしょう。

ダウンロード数・売上増加につながる

質の高いアイコンデザインのアプリは、それだけでダウンロード数や売上が伸びることがあります。

アプリストアには、類似した機能を持つアプリが数多く存在します。ためしにAppStoreで「スケジュール管理」と検索してみたところ、30件以上のアプリが見つかりました。

同じような機能を持つアプリの中でどれを選ぶかとなったとき、アイコンのデザインが良ければそれが決め手となる可能性は大きいです。

実際アプリストアでダウンロード数上位にいるアプリは、どれもアイコンの質が高く一目見てどんな機能があるのかが分かりやすくなっています。

アイコンの質とダウンロード数・売上に大きな関係があることは認識しておきましょう。

アプリの認知度が高まる

アイコンを一目見てどんなアプリなのかが分かれば、その分認知度が高まりダウンロード数やユーザーの増加が見込めます。

たとえば「写真加工アプリといえばこれ」「スケジュール管理アプリといえばこれ」のように認知が広まり、口コミなどによってユーザーが増加するかもしれません。

また、テーマカラーやロゴマークがあればそれをアイコンに採用することで、企業やブランドの知名度もより高まるでしょう。

アプリの利用頻度が高まる

魅力的なアイコンのアプリは、ホーム画面やデスクトップ画面に置いてあるだけで気分が上がります。

それだけでなく、ある研究によれば、白黒よりもカラフルなアイコンのほうが、ユーザーの利用頻度を高める効果があるという実験結果もあります。

もちろんターゲット層やアプリの特性によってはシンプルなもののほうが合っている場合もあるかもしれませんが、アプリの利用頻度とアイコンには相関性があるようです。

アイコンを作成する時の手順

続いて、アプリのアイコンを作成する際の手順について解説していきます。具体的な手順は、以下の通りです。

・マーケティング戦略を整理し明確化する
・伝えたいコアメッセージを明確化する
・デザインに落とし込む
・テーマカラーを決める

実は、アイコンのデザインそのものよりもまず、デザインする前の準備段階がとても重要です。

マーケティング戦略を整理し明確化する

アイコンの具体的なデザインを考える前に、まずはマーケティング戦略を整理して明確化しておくことが大切です。

この部分があいまいなままだと、デザインの方向性もぼやけたものになってしまいます。

具体的には、次のような視点から考えると良いでしょう。

  • どのユーザー層をターゲットにするのか
  • 誰の、どんな悩みを解決するのか

たとえば、子ども向けのゲームアプリであればシンプルなものよりもカラフルなデザインの方が反応はよさそうですよね。

一方、ビジネスパーソン向けの仕事効率化ツールであれば、シンプルなデザインの方が合っているでしょう。

ターゲットとなるユーザー層や用途などをしっかり明確化し、それに合わせたデザインを考えることが大切です。

ユーザーに伝えたいコアメッセージを明確化する

ユーザーにどんなメッセージを伝えたいのか?どんな印象を持ってほしいか?という点をはっきりさせておくことも重要です。

たとえば、お金の管理アプリであれば「このアプリを使って支出を最適化してほしい」健康管理アプリであれば「このアプリを使ってもっと健康になってほしい」などです。

ユーザーに伝えたいメッセージを明確化することで、おのずとターゲット層も決まってくるでしょう。

デザインに落とし込む

ユーザーに伝えたいメッセージと、ターゲットとなるユーザー層を明確にしたら、それをデザインに落とし込んでいきます。

デザインを作成する際は紙に描いたり、デジタルソフトを使用してパソコン上で作成したりするのも良いでしょう。

デザインに落とし込む際に注意したいことは、視認性の良さです。伝えたいコンセプトやメッセージがありすぎて多くの要素を追加してしまうと、ゴチャゴチャしたデザインになってしまいます。

伝えたいメッセージやコンセプトの中からもっとも重要な要素を選び、なるべくシンプルで分かりやすいデザインにすることが大切です。

テーマカラーを決める

デザインを作成したら、カラーも決めていきます。カラーはアプリ内全体のテーマカラーとなるため、慎重に選ぶ必要があります。

ここでも、ターゲットとなるユーザー層やアプリのコンセプトに基づいてカラーを選定していくのが良いでしょう。

たとえば女性をターゲットにしたアプリであればピンクや水色などのパステルカラーも良く、ビジネスパーソン向けであれば白や黒、ネイビーなどシンプルなカラーが好まれやすいです。

ユーザーに合わせたカラーリングをしていきましょう。

アイコン作成時に気を付けたい5つのポイント

アイコンを作成する際の手順が分かったところで、続いて実際に作成していく段階で気を付けたいポイントについて解説していきます。

ターゲットとなるユーザー層を決めて、伝えたいメッセージやコンセプトを絞り込んだら、いよいよ実際にアイコンをデザインしていきます。

その際に気を付けたいのは、次の5つのポイントです。

・シンプルで分かりやすいデザイン
・レスポンシブデザインに対応させる
・どんな背景でも目立つモチーフやカラー
・アプリ全体に統一感を持たせる
・複数人の目でチェックする

1つずつ解説していきます。

シンプルで分かりやすいデザイン

アイコンはとにかく「シンプル」「分かりやすい」デザインであることが第一優先です。

アイコンはそれほど大きなものではないため、あまりたくさんの情報を詰め込みすぎると分かりにくい印象になってしまいます。

伝えたいメッセージや情報、使いたいデザインやカラーの候補がいくつかある場合は、どれを優先させるのかしっかり取捨選択して、アイコンに採用するモチーフや色を絞り込んでいきましょう。

レスポンシブデザインに対応させる

レスポンシブデザインとは、画面サイズの異なるデジタルデバイスでも表示やレイアウトが崩れないようにすることを指します。

近年ではパソコンやスマートフォンの他に、タブレットやスマートウォッチなどさまざまな画面サイズのデバイスが登場しています。

そのため、Webサイトやアプリをデザインする際にレスポンシブデザインであることは必須要件となっています。

アプリのアイコンも同様で、スマートフォンのサイズで表示されたときでも、タブレットなど画面の大きな端末で表示されたときでもデザインが崩れないように解像度などに考慮しましょう。

どんな背景でも目立つモチーフやカラー

アプリはユーザーのスマートフォン画面に置かれますが、背景の色や柄はそれぞれ違います。そのため、どんな背景でも目立つような、見やすい色・デザインのアイコンにすることが大切です。

一般論にはなりますが、淡いパステルカラーよりも赤や青、オレンジなどはっきりした色のほうが画面上で見つけやすいアイコンとなります。

また、白地にモチーフを配置するのも良いですが、企業のテーマカラーを背景色にして、白抜きで文字やモチーフを配置するのも見やすいアイコンになるでしょう。

アプリ全体に統一感を持たせる

アイコンだけでなく、アプリ全体を通してデザインに統一感を持たせることで企業やブランドのイメージ・コンセプトがより伝わりやすくなります。

たとえば画面を開いたときの配置やボタンの形、全体のテーマカラーなどです。アイコンをデザインする際には、アプリ全体を通して違和感のないデザインになっているかどうかを確認しましょう。

複数人の目でチェックする

アイコンのデザインが完成したら、複数人の目で確認しましょう。人それぞれ、モチーフや色から連想するものは違います。

最初から最後まで一人で作り上げるよりも、複数人の目を通したほうが、よりユーザーにとって分かりやすいアイコンに近づいていくでしょう。

また、分かりやすさやコンセプトがきちんと伝わるかどうか、といった観点からも複数人でのチェックがおすすめです。

まとめ

今回はアプリのアイコンの基本的な役割について解説し、アイコンデザインの重要性や具体的な作成の流れ、作成時に気を付けたいポイントについて紹介しました。

アイコンはアプリの「顔」とも言える部分なので、デザインの良し悪しでダウンロードしてもらえるかどうかが決まるといっても過言ではありません。

企業やブランドのコンセプトが明確に伝わるように、モチーフやカラーをしっかり選定しましょう。

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