来店回数や購入金額に応じてポイントが貯まると、ユーザーから見るとお得に利用できる店舗であると認識され、リピートのきっかけになることがあります。
ポイントカードの機能をスマートフォンの中に入れられるのが、ポイントカードアプリです。
こちらの記事では、ポイントカードアプリの3つの作成方法や、導入する上でのポイントやよくある疑問点などについて解説します。
ポイントカードアプリの導入で得られる効果
まずは、ポイントカードアプリを導入すると、店舗や企業にとってどのような効果が期待できるかを解説します。
コスト削減
紙のスタンプカードやポイントカードの場合、印刷代や紙代などのコストがかかります。
ポイントカードの発行枚数が多いのは好評の証であり、喜ばしいことですが、発行すればするほどコストがかかってしまうのが難点です。さらに、顧客がカードを紛失した際などは、再発行が必要です。
一方でポイントカードアプリであれば、印刷代や紙代などのカードに関するコストを削減できます。サービスによってはアプリのダウンロード数に応じて料金がプラスで必要になることもありますが、紙よりは費用を抑えつつポイント付与ができるでしょう。
再来店の促進
ポイントカードアプリにはプッシュ通知機能が備わっていることが多く、顧客に対してお得な情報を発信できるのです。プッシュ通知はメールなどと比較すると開封してもらえる確率が高いため、顧客に店舗の情報をより一層知ってもらえる可能性があります。
新商品の入荷やセール情報、ポイントの倍率アップキャンペーンなど、顧客にとって魅力的な情報をポイントカードアプリ経由でお知らせして再来店を促します。
アプリを通じてクーポンを配信したり、誕生月限定のお得な情報を配信したりすることも可能です。
これらはポイントカードにはない機能であり、アプリであればポイントカードの運用と同時に顧客に対する効果的なアプローチが可能であり、リピーターづくりに役立てられます。
顧客の利便性向上
ポイントカードの場合、顧客は店舗ごとにカードを管理するため、枚数が増えるにつれて財布がかさばり、カードケースを別にも持たなければなりません。
ポイントカードアプリであればスマートフォンひとつでカードの管理が可能であり、顧客にとっては管理が容易になること、持ち物を減らせることなどのメリットがあります。
さらに、常にいろいろな店舗のポイントカードを持ち歩くのは大変なため、使うカードだけを財布の中に入れるという顧客も多いと考えられますが、その日によってカードの入れ替えをするのは大変です。
また、カード忘れの際にはポイントの付与ができず、再度店舗にカードを持って行く必要があるでしょう。スマートフォンでポイントを管理できるポイントカードアプリは、顧客の利便性向上に役立つのです。
容易な顧客管理
ポイントカードアプリの場合、インストール後に性別や年齢、住んでいる地域などの情報を登録してもらうことで顧客の情報管理や傾向を把握できます。
さらに購入履歴や来店頻度、クーポンの使用状況など、アプリを通じてさまざまな情報を把握し、集計して分析に役立てられます。ポイントカードアプリを利用することで顧客管理を効率化できるでしょう。
また、購入履歴からその顧客にとって魅力的と思われる情報やクーポンの配信、しばらく来店していない顧客に対して来店を促すお得な情報の配信や再来店時の特典付加など、顧客管理をすることで効果的なアプローチにつなげることも可能です。
ポイントカードアプリの作成方法
導入することでさまざまな効果が期待できるポイントカードアプリですが、作成方法には大きく分けて3つの選択肢があります。
それぞれのメリットやデメリットを詳しく解説します。
自社開発の場合
オリジナルのポイントカードアプリを自社でスクラッチ開発する方法です。スクラッチ開発では既存のプログラムやシステムを使わずに、ゼロからポイントカードアプリをつくり上げます。
メリット
自由にデザインできるため、オリジナル性のある斬新なポイントカードアプリをつくることも可能です。他の店舗にはない独自の要素を加えることもできるため、他店との差別化を図れます。
また、その店舗の経営スタイルにあったアプリをつくることで、使い勝手のよいシステムを構築できます。さらに自社開発であれば、他社委託時のような委託先企業の倒産や、サポートの打ち切りなどの恐れもありません。
デメリット
ポイントカードアプリを自社開発するにあたっては、どんなシステムをつくりたいか、どのような機能を持たせたいかなどの要件を明確にし、システム設計やプログラム開発をします。その後にテストして、問題がなければ運用開始となりますが、自社開発の工程は短期間では終わりません。
すぐにでもポイントカードアプリを運用したい場合には向いていません。また、コスト面も考慮しておく必要があるでしょう。限られた予算の中でポイントカードアプリを開発しなくてはなりません。
自社開発の場合、開発期間の長さや予算の問題をクリアする必要があるのです。
アプリ制作会社に依頼する場合
ポイントカードアプリをゼロから開発するには、専門的な知識や技術が必要です。そこで頼れる存在となるのが、アプリ制作会社です。
クラウドソーシングや比較サイトなどで、要望にマッチするアプリ制作会社を探します。
メリット
ポイントカードアプリを自社開発する場合、自社にノウハウのある社員がいないと実現が困難です。アプリ開発に関しての知識やノウハウを持ったアプリ制作会社に依頼することで、この問題をクリアできます。
ポイントカードアプリに搭載したい機能や要件、希望のデザインをしっかり伝えることで、ニーズに合ったポイントカードアプリをつくってもらえます。アプリ制作会社に依頼するからこそ、クオリティの高いポイントカードアプリを作成できるでしょう。
また、ゼロからつくるため細かい要望も反映してもらえる可能性があり、店舗の個性も顧客にアピールできます。
デメリット
要望に沿ったポイントカードアプリをつくれる一方で、それ相応のコストがかかります。開発費用を公開しているアプリ制作会社は少なく、問い合わせると予想以上に料金が必要なケースもあるでしょう。
開発費用は携わったスタッフの人数や、制作までに要した期間などで算出されるのが一般的です。また、企画・設計・開発・テストを経て、アプリの申請後に運用開始となりますが、実際に運用できるようになるまでに一定の期間が必要です。スピーディさを求める場合は向いていません。
店舗アプリサービスを利用する場合
店舗アプリはポイントカードとしての役割だけでなく、クーポンやお得な情報の配信、顧客データの管理などのさまざまな機能を持っているのが店舗アプリサービスです。
リピーターの増加、売上アップにつなげるために活用されています。店舗アプリを提供するサービスを利用し、ポイントカード機能を持ったアプリを作成する方法もあります。
メリット
店舗アプリサービスを提供している会社はたくさんあるため、要望に沿ったアプリをつくってくれる会社を探しやすいでしょう。
アプリに搭載されている機能や特徴、必要な料金なども異なるため、機能とコストのバランスを比較しつつ店舗に合ったサービスを選べます。
店舗アプリサービスの中には、店舗アプリの作成や初期設定に限らず、トラブルが起きたときの対応やバージョンアップなど、運用後のサポートまでしてくれるサービスもあります。
アプリの開発や設定、運用をサポートしてもらって、店舗のスタッフは本業に専念したいという場合にもおすすめです。
また、アプリ制作会社に依頼してゼロからつくり上げるよりも、コストを抑えてアプリをつくれるのもメリットです。
店舗アプリにはポイントカード機能の他にも多種多様な機能が搭載されているため、ポイントカードを運用しつつも集客や販促、業務の効率化につなげられます。
デメリット
店舗アプリサービスによっては必要な機能の搭載や、複数の店舗に導入する場合に追加料金がかかります。また、最低契約期間が設定されていることもあります。
店舗アプリサービスによって料金の詳細や契約期間、トライアルの有無などは異なります。よく比較し、自店の使い方に合ったサービスを選ぶとよいでしょう。
また、店舗アプリはプッシュ通知機能も搭載されていることが多いです。頻繁な通知は利用者から敬遠される可能性があるため、プッシュ通知の回数適切化、通知のオンオフ設定について考慮するのがおすすめです。
店舗アプリならポイントカードの機能も
店舗アプリは飲食店や小売店などで導入されているサービスで、集客や業務の効率化に役立てられています。
店舗アプリの機能とは
ポイントカードアプリよりも、多種多様な機能を搭載しているのが特徴です。ポイントカードアプリのようにポイントを貯めたり使ったりする機能だけでなく、クーポンやお得な情報の配信、セール情報や新商品入荷の通知もできます。
プッシュ通知機能が付いており、アプリを開いていなくても利用者に最新情報を伝えられます。プッシュ通知はメ―ルなどよりも開封率が高いとされていることに加え、文字数に制限はあるものの、開封しなくても利用者に情報を届けられるのもメリットです。
さらに、店舗の予約機能やトーク機能などもあり、利用者にとって利便性が高いサービスであるといえるでしょう。
また、年齢や性別、居住地などの顧客情報の管理や、顧客データの分析も可能です。店舗アプリを通じてデータの集計や分析ができるため、業務の効率化にも役立てられます。
ポイントカードアプリは、カードがなくてもスマートフォンがあれば、ポイントを貯蓄や利用ができる便利なサービスです。
店舗アプリは効果的な販促に役立つ
ポイントを貯めて使えることは顧客の再来店につなげる要素となりますが、ポイント機能だけでなくさまざまな機能を備えた店舗アプリであれば、いろいろな角度から顧客の再来店を促し、リピーターづくりに効果が期待できます。
たとえばしばらく来店していない顧客に対してお得なクーポンのプレゼント、購入履歴を分析して顧客が興味のありそうな情報を配信するといったことも可能です。
ポイントカードアプリ作成で重要なポイント
冒頭でご紹介した通り、ポイントカードアプリの作成によって、リピーターの獲得、顧客の利便性アップ、経営側のコスト削減や業務の効率化などさまざまなメリットを得られます。
ただしこれらの効果を得るためには、知っておきたい注意点があります。
作って終わりでは意味がない
ポイントカードアプリを作成することがゴールではありません。きちんとアプリを運用していくことで、集客やリピーターの獲得に効果を発揮します。
よりよいアプリ運用では、アプリのインストール数を増やしたい、来店客数を増やしたいといった、ポイントカードアプリを導入することの明確な目標を設定します。
次に、アプリ運営していく中で顧客行動を分析して、PDCAサイクルを回します。つまり、計画を立てて実行したら評価して、改善を試みるということの繰り返しです。
ポイントカードアプリを作成して満足するのではなく、役立てて運営していくことに重きを置くことが大切です。
ダウンロードしやすい環境を作る
ポイントカードの場合は、店舗側がカードを作成して配布すれば利用者がポイントを貯められます。
一方でポイントカードアプリの場合、利用者がスマートフォンにアプリをインストールする必要があります。普段からスマートフォンの操作に慣れている人であっても、インストール自体を手間に感じてしまう場合もあるでしょう。
アプリをインストールすることでノベルティや割引クーポンをプレゼントするなど、利用者がアプリをダウンロードしたくなるような特典を準備するのもひとつです。
また、アプリを利用している顧客は優先で予約できるようにするなど「アプリをダウンロードするとお得」と思ってもらえる仕組みを整えることも必要です。
ポイントカードアプリに関するQ&A
こちらでは、ポイントカードアプリにまつわる気になる疑問について解説します。
個人店舗でも導入すべき?
結論からお伝えすると、個人店舗にもポイントカードアプリの導入はおすすめです。紙のカードよりもコストを削減できることや、業務を効率化できること、顧客の利便性が向上することなどのメリットを得られます。
スマートフォンの中にポイントを貯める機能を搭載できるため、カード忘れによる来店の敬遠を防げるでしょう。何かしらのポイントが貯められること、もしくは使えることが来店の動機になることも考えられます。
ポイントカードアプリには、顧客と経営側のどちらの視点から見ても多くのメリットがあるのです。
導入するうえで大切なことはある?
ポイントカードアプリの作成によって、売上アップやリピーターの増加にすぐにつながるとは限りません。ポイントカードアプリの仕組みを理解し、適切に運用していくことが大切です。
まず、ポイントを貯めることで得られる特典が、顧客から見て魅力的であることが重要な項目です。ただ、価値のある特典を提供するために採算を度外視すると、利益率の低下に陥ってしまうため、バランスを見て決めることが求められます。
顧客の反応を見ながら必要であれば見直しをするなど、適切に運用していくことが必要です。
作成するならどの方法がおすすめ?
ポイントカードアプリを作成するには、自社開発やアプリ制作会社への依頼といった方法もありますが、おすすめは店舗アプリサービスを利用して作成する方法です。
店舗アプリサービスの中でもおすすめしたいのが、弊社の「アプリメンバーズ」です。アプリメンバーズは高機能・低コスト・丁寧な運用サポートの3点に注力した仕様で、店舗経営を力強くサポートします。
充実した機能
ポイントカード機能はもちろん、クーポンやお得な情報の配信、予約機能、スクラッチなど、顧客に楽しんでもらえる機能も搭載できます。またプッシュ通知機能を活用して、顧客に店舗の存在を定期的にアピールすることが可能です。
また、メイン画像や背景、アイコンなどを簡単に変更できるので、デザイナーがいなくても店舗のイメージに沿ったアプリが作成できます。
低コスト
初期費用は3万3,000円(税込)~で、月額費用は2万1,780円(税込)~とコストを抑えつつポイントカードアプリを導入できます。アプリメンバーズはさまざまな機能を標準搭載しており、店舗数やプッシュ通知の数などによる追加料金もかかりません。
最低利用期間もないため、気軽に申し込めるのが特徴です。
サポート体制にも自信あり
アプリメンバーズのご利用にあたっては必ず専属サポート担当者がつき、導入後の販促アドバイス・ご提案をさせていただきます。
「店舗アプリの利用が初めてで、活用方法がわからない」「効果的に使えているのか」といった疑問にも丁寧にお応えしますので、ご安心ください。
まとめ
ポイントカードアプリは利便性が高く、コスト削減や再来店の促進に役立てられます。チェーン店だけでなく、個人経営の店舗にもおすすめです。
ポイントカードアプリを作成する方法としては、自社開発、アプリ制作会社への依頼、店舗アプリサービスの利用などがあります。
おすすめなのは、コストを抑えつつ集客に役立つさまざまな機能を使える店舗アプリサービスです。ポイントカードの機能だけでなく、クーポンの配信や店舗情報の通知などもできるため、リピーターの確保に効果が期待できます。
ポイントカードアプリは作成して終わりではなく、集客や売上アップにつながるように役立てることが大切です。店舗に合った販促するために、ポイントカードアプリの導入を検討してみてはいかがでしょうか。